自分でなれば痛みで簡単に気づく顎関節脱臼ですが、看護をしている相手や老人ホームの入居者など、認知症患者相手では気づかずそのままという症例が増えております。
では、どうやって見分けるべきか簡単な方法をお教えしましょう。
顎関節脱臼と顔面神経麻痺
見た目が似ているこの二つの症例ですが決定的な違いがあります。
なお、下記の見分け方は片方だけ脱臼した場合です。
脱臼の場合(側方脱臼) | 神経痛の場合 |
顎が片方に曲がり口が開く | 顎が曲がるが片方の瞼や頬も落ちる |
食事出来ない、噛めない | 食事出来る、噛める(ただし水は零れる) |
こめかみの位置がへこむ | こめかみの位置はへこまない |
簡単にこんな感じになります。
両側脱臼の場合は別で、
などがあります。
顎を脱臼した場合はなるべく早く専門病院(整形や制服可能な接骨院)に連絡しましょう。
早く整復するほど治りが早くなります。
顎の脱臼は癖になることが多く、脱臼してから1週間は固いものを食べたりあくびしたりすると再び脱臼してしまいます。
高齢者の場合は顎のサポーターを装着し口を開けすぎないように注意しましょう。