坐骨神経痛、名前はよく聞くけどよく分からない、そんな方も多いと思います。
今回は坐骨神経痛についてお話し致します。
前回ヘルニアと診断を受けた方の中にも症状としては坐骨神経痛である可能性があると言う話をしたと思います。
今回は、具体的に坐骨神経痛とは何かについてお話しましょう。
坐骨神経痛とは
臀部から足にかけての大きな神経を坐骨神経痛と呼びます。
この神経が何らかの原因で圧迫、損傷されると起こる痛みが坐骨神経痛なのです。
どんな症状なの?
坐骨神経痛とよく間違われるのは腰椎ヘルニアです。
ヘルニアと坐骨神経痛の違いは圧迫される神経の位置です。
ヘルニアの場合上記の図のように神経の根元から圧迫されます。
腰に原因があるので、痛みが腰回りに出る事が多くSLRテストにて陽性反応を示します。
(0~70度で腰に痛みが出れば陽性)
また、圧迫された神経によって痺れる場所が下の図のように、大体決まっておりその場所からシビレが移動しない事が多いです。
坐骨神経痛の場合は、臀部に原因があります。
梨状筋や中殿筋といった臀部の筋肉が硬くなり神経を圧迫することで発生します。
腰よりも臀部で起こるので、SLRテストも陰性で、大体臀部を押すと痛みが強く出ます。
シビレの範囲も決まっておらず臀部から足にかけてシビレがあり日によって場所が移動する事があります。
(坐骨神経痛にて痺れやすい部位)
ヘルニアに比べて坐骨神経痛の場合はOPEになる事は少なく、リハビリをすればゆっくりですがよくなる事が多いです。
治療の仕方
筋肉が固まる事が最大の痛みの原因ですので、まずはマッサージやストレッチなどで弛める事が大切です。
(シビレの原因になる梨状筋のストレッチ)
また、冷えると筋肉が硬くなりやすいのでカイロで温めたり、温泉に入るのも効果的です。
接骨院などでリハビリを行う場合は、電気治療やハリ治療がかなり効果的です。
坐骨神経痛は、痛みやシビレが出てから時間がたてばたつほど治りづらく治療に長期の時間を要しますので、なるべく早くリハビリを始めることをお勧めします。