肉離れは良く聞く症例の一つだと思います。
ですが、肉離れにも重度から軽度まで様々なタイプがあります。
今回は、当院へ来院されたかなり重度なタイプの肉離れのお話をしましょう。
炎天下の中グランドで走行中に左脚に野球ボールが当たった様な感覚がして後ろを振り返ったがボールは無く、不思議に思いながらも再び走り出そうとした所左脚が痛みで動か無くなっていたため当院へ来院されました。
この患者様のポイントは『野球ボールが当たった感じがした』と言うところです。
この場合実際はボールなど当たっていないのです。
では、この痛みは何だったのでしょうか?
実はこのボールが当たったような痛みは、ふくらはぎの筋肉がちぎれた瞬間の痛みなのです。
ボールが当たった様な感覚のある場合の肉離れは損傷が酷く治るのに時間がかかります。
この場合は、必ず専門の医療機関への受診をお願いいたします。
この患者様の場合は、痛みによる歩行困難が診られたので1週間の松葉杖での歩行となりました。
現在1か月(5週)経過して元の様にランニングやスポーツが出来るまでに回復しました。
今回の症状の場合、筋肉の拘縮や疼痛が後遺症として残りやすいため、
肉離れと甘くみずに素早い応急処置と確かな治療をすることをお勧めします。