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肩が挙がらない!?五十肩のメカニズム

  • 2021年09月27日

今回は、皆様が1度は名前を聞いた事があるであろう五十肩についてお話いたします。

 

五十肩ってなんでなるの?

実は五十肩の原因については、まだ良く分かってはいません。

肩に余分な血管が生まれる事により、新しく出来た血管から繊維組織がにじみ出て筋肉を繊維化又は石灰化し関節を拘縮させる事により動作時にひきつれて痛みが出ると考えられています。

四十肩というものもありますが名前が違うだけで全く同じものです。

 

どんな症状が出たら五十肩なの?

五十肩の特徴的な症状は大きく3つあります。

  • 肩関節前方又は後方が肩を動かすと痛い。
  • 結髪結帯動作(髪を結ぶ、帯を結ぶ動作)で肩関節が痛い。
  • 夜中寝ている時痛い又は痛みが上がる。(夜間痛)

 

上記の症状が出始めたら五十肩の疑いがあると考えた方がいいでしょう。

 

五十肩の症状っていつまで痛いの?

五十肩になって痛みが2か月たっても変わらない!この痛みってこのまま続くんでしょうか?と患者様に確認される事があります。

まずは五十肩のメカニズムをお教えします。

五十肩は痛みが発生してから3ヶ月くらいは石灰増殖期で何をしても痛みが上がる状態が続きます。

この増殖期では、肩回りに腫れや熱が出る場合もあります。

触れるだけで痛い、自分の腕の重さでさえ痛いなど重度のものから、動かしたら痛いものまで個人差がありますが、基本的には増殖期では痛みがゆっくりと上がっていきます。

痛みが出てから3ヶ月程たつと増殖期が終わり定着期が始まります。

定着期は、痛みの変化が少なくなり痛みが落ち着きますが下がる訳ではなく痛みが変化しない時期になります。

定着期から3ヶ月痛みが出てから6ヶ月経過すると減少期に入りようやく痛みが下がり始めます。

ですので、五十肩は最低でも6ヶ月はかかり長い場合は18ケ月(1年半)程かかる場合もあります。

 

五十肩はどうすればいいの?

五十肩はどうしたら早く軽減するのか?温める動かすのが一番ですが、まずは6ヶ月はかかると思っていただいた方が良いでしょう。

増殖期で腫れや熱がある場合は動かしたり温めたりせず接骨院や整形外科にて炎症を下げる施術をしてもらうようにしましょう。

熱や腫れがない場合や定着期に入ったころからは、肩をしっかりと温めて筋肉の動きを良くした上でしっかりと動かすことをお勧めします。

出来るだけ痛い方向、固まって動きにくい方向にゆっくりと動かして可動域を大きくするイメージでストレッチを行います。

無理なストレッチは筋肉を傷めてしまうので専門家の指示に従うのがベストです。

 

五十肩は改善しますか?

ストレッチをしたからと言って痛みが下がったりすぐに改善する訳ではありません。

可動域を広げて動きやすくしたり、痛みがなくなるまでの期間を短くするために行っているので痛みが下がるまではやはり6ヶ月はかかります。

ほっておいても痛みは軽減しますが1年は最低かかりますし、可動域制限が出で痛みはないが肩が上がらないという症状が残る場合があるので出来るならしっかりとリハビリした方が良いでしょう。