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老人の転倒による注意点とその症例3

  • 2018年11月26日

この所本当に、転倒される高齢者の来院が多いです。

寒くなり動きが鈍くなるのももちろんなのですが、肉離れや捻挫も筋肉が硬くなって起こりやすい時期ですので十分に注意しましょう。

混雑時の駅で歩いている最中に目の前にキャリーバックが横断、避けきれずに躓いてしまい左肩から転倒。

その場でしばらく動けなくなりましたが、なんとかその足で当院までお越しくださいました。

初見では、左肩がパンパンに腫れあがり健側の倍くらいは膨らんでおりました。

腕は全く上がらず、身体を動かすのも激痛が走ります。

深夜でしたので、当院にてデゾー包帯固定をして応急処置をしてから翌日病院にてレントゲンを依頼致しました。

レントゲンを確認した所、左上腕骨外科頚骨折と判明。

高齢である事と、しっかりと骨折面が癒合している事からギプス固定や手術はせず、包帯固定による保存的な治療をしております。

2日に1回は包帯を巻き直し、身体を清拭したり腫れのチェックを行っております。

この骨折の場合は6週間ほどで完治となるでしょう。

高齢ですので4~5週目くらいからゆっくりと肩を動かし始め五十肩の併発を予防しています。