子供の手を引っ張ってはいけない。
子供の手が抜けた、外れた。
小さなお子様がいらっしゃる方は一度は聞いた事があるのではないでしょうか?
今回は子供の肘の脱臼、肘内障についてお話しようと思います。
肘内障はなんで起きるの?
先ず、肘内障は6歳ぐらいまでの子供にしか発生しません。
肘には輪状靭帯と言って肘が抜けないように橈骨に巻き付く様についている靭帯が存在します。
子供の時は橈骨頭が未発達で小さく輪状靭帯が固定されておらず、上に抜けやすいので肘が外れてしまうのです。
橈骨頭の発達はだいたい6歳前後に終了するので6歳まではどうしても肘が抜けやすくなってしまいます。
ですので、「うちの子は何回も抜ける」「ほかの子は抜けてない」「3回目だけど大丈夫だろうか?」など
心配になると思いますが、6歳までは誰でも何回も抜けるものなのだと思って下さい。
初めての肘内障、見分け方は?
子供によっては手を引っ張る事だけでなく、寝相などで外れる子もいます。
普通の捻挫や打撲と肘内障の見分け方とはどんなものなのでしょうか?
肘内障ポイント
①子供が肘を曲げない。
②子供が腕をぶらんと下げたまま上げない又は、腕を片方の手で支えている。
③バイバイやキラキラなど前腕を動かす動きをしない。
④腕を持つなどしたりすると泣く嫌がる。
⑤バンザイが出来ない。
上記の事があるようなら肘内障の可能性が高いです。
肘内障になったら
速やかに、接骨院又は整形外科へ向かいましょう。
深夜に外れたとしてもなるべく早く整復する事が重要ですので、救急対応している接骨院や整形に行きましょう。
整復後は、子供が痛がらなかったり腕の動きが戻っているようなら特別整復後にする事はありません完治と思って良いでしょう。